イギリス(国民医療モデル)

国民保健サービス(NHS)という公的機関が、医療サービスを運営。

基本的に、国民は無料で医療サービスを受けることができます(税方式がほとんど)。

地域ごとに登録された診療所にかかるため、自分で好きな診療所を選ぶことはできません。

近年は、財政難によって、一部負担が課せられ始めています。

アメリカ(市場モデル)

公的医療制度よりも、民間保険が中心。

公的医療制度は、高齢者・障害者向けのメディケアと低所得者向けのメディケイドのみ。

この2つの制度の対象にならず、個人でも民間保険に加入していない無保険者の増加が問題となったため、2010年発効の医療保険改革法オバマケア)によって、民間保険への加入が義務付けられました。

ですが、オバマケアには、「中高年よりも病気になる可能性は低いのだから、保険に加入しても負担が増すだけ」と考える若者の反発や、今後の高齢化によって保険料が上昇し続けてしまうなどの問題があります。

そのため、トランプ大統領はオバマケア廃止を訴えるなど、オバマケアを見直そうとする動きがあります。

ドイツ(社会保険モデル)

ドイツの医療制度は、日本の国民皆保険制度とよく似ており、基本的には少ない自己負担で医療サービスを受けることができます。

国民は、原則として公的医療保険または民間保険へ加入することが義務付けられています。

イギリスのような地域ごとではなく、職域がベース。

また、日本と同じように、かかりつけ医の紹介状を持たずに専門医を受診した場合は、別途料金を負担する必要があります。

日本(社会保険モデル)

全ての国民が何らかの医療保険に加入する国民皆保険制度

自己負担は1〜3割と少なく、保険料はあらかじめ拠出されます。

自分で好きな診療所を選ぶことができ、いつでも自由に医療サービスを受けられます。

また、医療費の負担が大きくなりすぎないように、高額療養費制度設けている点が、日本の医療制度独自の特徴です。



参考文献

TAC社会福祉士受験対策研究会(2018)『2019年版みんなが欲しかった!社会福祉士の教科書 共通科目編』TAC出版.

TAC社会福祉士受験対策研究会(2018)『2019年版みんなが欲しかった!社会福祉士の教科書 専門科目編』TAC出版.

一般社団法人日本ソーシャルワーカー教育学校連盟(2018)『2019社会福祉士国家試験過去問解説集』中央法規出版.


参考サイト

『ニッセイ基礎研究所』海外の医療制度と日本の医療制度は違うの?(最終閲覧日2019/12/06)
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=58038?site=nli