福祉職・心理職の公務員試験ではたいてい記述試験が課されますが、市販の問題集は皆無と言ってよく、対策が困難です。

そこで今回は、私なりの対策方法と、記述試験の頻出分野についてお話ししようと思います。

・頻出分野

対策しておくべき頻出分野を紹介しますが、これはあくまでも私が過去問を研究して「出やすい!」と思ったものなので、鵜呑みにせずにあくまでも参考にする程度にしてください。

きちんとした出題傾向を知りたい方は、予備校で情報をもらうほうが確実です。

自分で記述試験について調べるうちに、記述試験の情報に関しては、独学では予備校に太刀打ちできないと痛感させられました…。

ただ、専門記述試験は教養論文とは違い、自分なりの考えを述べるというよりは、専門用語について説明する形の試験が多いので、教養論文より対策が取りやすいかもしれません。


頻出分野
生活保護法の基本原理・原則
生活困窮者自立支援法
新オレンジプラン
成年後見制度 
障害者・高齢者・児童虐待
障害者施策の歴史
バイステック7原則
ノーマライゼーション

これらが、福祉職の過去問でよく見かけた分野です。

最低限、対策しておくべき論点だと言えます。

・勉強方法

ネットで過去問を調べ、実際に解きながらノートにまとめていくという勉強方法がおすすめです。

自分が受ける自治体でなくても、記述試験の過去問は参考になるので色々調べてみてください!

「福祉職 記述 過去問」などと検索すると、さまざまな自治体の過去問が出てくるので、その問題を解いてノートにまとめていくのがおすすめです。

私の勉強方法は、400〜800字程度で文章をまとめて、いくつかのキーワードを覚えていくというものです。

例えば、「日本の障害者施策の歴史について説明しなさい」という問題なら、

 第二次世界大戦後、戦争での負傷を原因として身体に障害のある者が急増した。その対応として、日本初の障害者福祉の法律である身体障害者福祉法1949年に制定された。それまで貧困対策の一環として行われてきた障害者施策が、貧困対策から分離されたと言える。その後、1960年には身体障害者雇用促進法1987年より障害者雇用促進法)が制定された。

知的障害者福祉の分野では、1960年精神薄弱者福祉法1998年より知的障害者福祉法)が制定された。この背景には、当時知的障害児への対応は児童福祉法において行われていたが、18歳以上になった知的障害児への対応が問題となり、独自の法制化が求められていたことがある。

精神障害者福祉の分野では、1950年に精神病者監護法と精神病院法を統合した精神衛生法が制定。その後、宇都宮事件を契機に、精神衛生法を精神保健法に改正(1987年)。精神障害者の人権擁護や社会復帰の促進のための制度が整備されることとなった。

1970年に、障害者施策の基本的法律として心身障害者対策基本法が制定。その後、1993年には障害者基本法に改正され、身体障害者と知的障害者に加え、精神障害者も障害者であることが初めて位置づけられた。

最近の障害者施策では、国連で採択された障害者権利条約を批准するために、国内法の整備が行われた。具体的には、2011年の障害者基本法の改正、障害者虐待防止法の制定、2012年に障害者自立支援法に代わり障害者総合支援法が制定されたことなどである。また、2013年には障害者差別解消法が成立し、これらのような国内法の整備を経て、2014年障害者権利条約を批准することとなった。

制定年などが間違っていたらごめんなさい…。

こんな感じでノートにまとめて、キーワードにマーカーを引くなどします。

文章のすべてを覚えるのは難しいので、重要なキーワードをいくつか覚えておき、そこから内容を思い出していくというやり方です。

記述試験では、法律の制定年・施行年もできれば覚えたほうがいいですが、最悪流れだけでも理解しておけば大丈夫です。

流れを覚えておけば、多肢選択式で法律の制定年の並び替え問題が出されたときでも対応できます。

まとめるときは、社会福祉士のテキストやネットの文章などを参考にしてください。

・まとめ

このような記述対策を遅くとも年明け頃から始めるのがおすすめです。

流れとしては、ネットなどで過去問探し→ノートにまとめる→キーワードを覚える→アウトプットという感じ。

1月から1日にひとつまとめていくとして、月に25個ぐらい。このペースで行けば4月が終わる頃には100近くまとめられるはずです。

それだけまとめれば記述試験の社会福祉分野の対策は十分でしょう。

あとは試験まで暗記するためのアウトプットをしていくのみ!

社会福祉の記述試験の対策が一段落したところで、まだ余裕があれば教育学か社会学の記述対策をしてもいいかもしれません。

これらは社会福祉ほど論点が多くないので、それほど対策には時間がかからないと思います。

また、いくらキーワードを覚えても文章を書けなければ意味がないので、文章を書く練習も重要です。

1日に1テーマまとめるという作業に加えて、今までまとめた論点を何も見ずに書けるかどうか、自分で書くという作業もやってみてください。

私が記述試験の勉強のときにまとめたものを載せていこうと思うので、よかったらそちらも参考にしてみてください!


参考文献
TAC社会福祉士受験対策研究会(2018)『2019年版みんなが欲しかった!社会福祉士の教科書 共通科目編』TAC出版.

TAC社会福祉士受験対策研究会(2018)『2019年版みんなが欲しかった!社会福祉士の教科書 専門科目編』TAC出版.

一般社団法人日本ソーシャルワーカー教育学校連盟(2018)『2019社会福祉士国家試験過去問解説集』中央法規出版.