H.H.パールマン

『Jewish Women’s Archive』HPより引用(2019/11/20)
https://jwa.org/media/perlman-helen-still-image

ソーシャルワークの発展期には、パーソナリティの変容に重きを置いた心理治療的な診断主義学派と、現在に着目し治療よりも援助に重きを置いた機能主義学派が激しい論争を繰り広げていました。

その論争は、心理的な問題ばかりに注目し、人間関係や制度などを含む社会環境への視点を忘れてしまうことに…。

診断主義学派と機能主義学派の論争が繰り広げられる中で、ソーシャルワークに社会環境への視点を取り戻そうとする動きが活発になり始めました。

アメリカのケースワーカーであるパールマンは、2つの学派の折衷的な考えとして問題解決アプローチを体系化しました。

1957年に著した『ソーシャルワーク 問題解決の過程』では、ケースワークに共通する構成要素として次のようなものを挙げています。

・人(person)
・問題(problem)
・場所(place)
・過程(process)

これらをまとめて4つのPと呼び、のちに以下の2つが追加され、6つのPと呼んでいます。

・専門家(proffessional)
・制度(provisions)

6つのPの内、どれか1つでも欠ければケースワークが成り立たなくなってしまいます。

また、パールマンは論文『ケースワークは死んだ』の中で、リッチモンドが提唱した社会関係の改善を忘れ、個人の精神分析に傾倒するケースワークのあり方を問い直しました。



参考文献

TAC社会福祉士受験対策研究会(2018)『2019年版みんなが欲しかった!社会福祉士の教科書 共通科目編』TAC出版.

TAC社会福祉士受験対策研究会(2018)『2019年版みんなが欲しかった!社会福祉士の教科書 専門科目編』TAC出版.

一般社団法人日本ソーシャルワーカー教育学校連盟(2018)『2019社会福祉士国家試験過去問解説集』中央法規出版.